ダイエット中の油でおすすめは?油抜きの正しい方法も
ダイエットと聞くと、つい油分を避けがちになりますが、実は賢い油の摂り方で健康的に体重管理ができるんです。
この記事では、ダイエット中におすすめの油の種類や、油摂取の正しい方法などを解説します。
さらに、油抜きの正しい方法も併せてお話していきます。油と上手に付き合いながら、理想のボディを目指しましょう。
ダイエットと油の関係性
油はダイエットの大敵と見なされがちですが、正しく摂取することで健康的に体重管理することができます。実際、油には必須脂肪酸をはじめ、健康を支えるさまざまな栄養素が含まれているのです。
ただし、油の種類や摂り方によっては、ダイエットの妨げになることもあるため注意が必要です。良質な油を上手に摂って、バランスの良い食生活を送ることがポイントとなります。
油と健康
油は、健康維持に欠かせませんが、とりすぎには注意しなければなりません。過剰な油分は、肥満や生活習慣病のリスクを高める原因になります。
しかし、油に含まれる不飽和脂肪酸などは、心血管疾患の予防や脳の健康維持に役立ったり、プラスの影響もあるのです。特に、オメガ-3脂肪酸など、体内で合成できない必須脂肪酸は、積極的に摂る必要があります。
良い油とは?
ダイエットでは、脂肪の摂取を減らすことが多いですが、実はすべての脂肪がダイエットの敵ではありません。
良い油とされるものは、体を健康に保つために必要な栄養素を含み、代謝の活性化や病気の予防にもなる性質を持っています。
良質な脂肪は、カロリーが高いことから制限しがちですが、適量を摂ることでダイエットや健康維持に役立つのです。
油に含まれる脂肪酸の種類
油に含まれる脂肪酸は、主に以下の3種類に分類されます。これらの脂肪酸は、それぞれ違った健康効果があります。
1. 飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、主に動物性食品や一部の植物性油に含まれます。この脂肪酸は常温で固体のことが多く、摂り過ぎると心血管疾患のリスクを高める可能性があります。
主な食品・油:
- バター
- ラード(豚脂)
- パーム油
- ココナッツオイル
健康への効果:
- 過剰摂取は、悪玉コレステロール(LDL)を増やし、心臓病のリスクを高める。
- 適度な摂取は、体のエネルギー源として利用されますが、量に注意が必要です。
2. 一価不飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸は、主に植物性の油に含まれます。この脂肪酸は常温で液体で、健康に良い影響を与えるとされています。
主な食品・油:
- オリーブオイル
- キャノーラオイル
- アボカドオイル
- ナッツ(アーモンド、ヘーゼルナッツ)
健康への効果:
- 悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす効果がある。
- 心血管疾患のリスクを低減する。
3. 多価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸は、主に植物性油や魚油に含まれます。この脂肪酸には、オメガ-3脂肪酸とオメガ-6脂肪酸の2種類があります。
主な食品・油:
- フラックスシードオイル(亜麻仁油)
- 魚油(サーモン、マグロ、イワシ)
- グレープシードオイル
- サンフラワーオイル(ひまわり油)
健康への効果:
- オメガ-3脂肪酸: 抗炎症作用があり、心臓病や脳卒中のリスクを減少させる。
- オメガ-6脂肪酸: 適量摂取で心臓の健康に良いが、過剰摂取は炎症を引き起こす可能性がある。
ダイエットと必須脂肪酸
必須脂肪酸は、体内で生成することができないため、食事から摂取する必要があります。オメガ3脂肪酸などの必須脂肪酸は、細胞膜の柔軟性を保ってくれて、心臓病や炎症を抑制する役割を持っています。
また、必須脂肪酸はダイエット中の飢餓感を抑える効果があり、食欲をコントロールするホルモンのバランスを整える作用もあります。適切な量と種類の必須脂肪酸を摂取することで体重管理がしやすくなるだけでなく、全体的な健康状態を向上させることができるのです。
オメガ3など不飽和脂肪酸のダイエットメリット
オメガ3脂肪酸を含む不飽和脂肪酸は、血管を拡張し、血流を改善することから、代謝が促進されることが知られています。これにより、体内でのエネルギー消費が活発になり、脂肪燃焼に役立つとされています。
また、オメガ3脂肪酸は認知機能の維持や抗炎症作用など、ダイエット以外の健康効果もあります。これらの油を適切に取り入れることで、健康的なダイエットをサポートすることができるのです。
脂肪酸を摂るポイント
必要な脂肪酸を効率的に摂取するには、日々の食生活に意識的に取り入れることが必要です。魚介類に豊富なオメガ3脂肪酸を摂るにはは、サーモンやマグロなどの脂ののった魚を週に2回程度食べると良いでしょう。
しかし、魚を食べる機会が少ない場合や、ベジタリアンなどの食事制限がある場合は、ナッツやチアシード、亜麻仁油などの植物由来の食品から摂取するのもおすすめです。料理に使用する油ではオリーブオイルやエゴマ油など、不飽和脂肪酸が豊富な種類を選ぶことがポイントです。。
古い油は使わない
古い油、特に何度も加熱したり、長期間保存された油は、酸化や劣化している可能性があります。酸化した油は、トランス脂肪酸をはじめとする有害物質を生成する場合があり、体内での炎症を引き起こしたり、コレステロールレベルに悪影響を与えることが報告されています。
健康的なダイエットを行うためには、使用期限を守り、新鮮な油を使用して、できるだけ加熱による酸化を避ける工夫も重要です。
ダイエットにおすすめの油
オリーブオイル
オリーブオイルは、ダイエットにおいて特におすすめしたい油の一つです。オリーブオイルは不飽和脂肪酸が豊富であり、特に心臓病のリスクを低減するとされるオレイン酸を多く含んでいます。
また、ビタミンE、ポリフェノールといった抗酸化物質も豊富に含まれているため、老化防止や免疫力アップにも役立ちます。オリーブオイルの適量をサラダのドレッシングや料理の味付けに使用することで、満足感を得ながらカロリー過多になることなく、栄養を取り入れることができます。
アボカドオイル
アボカドオイルはオリーブオイルと同様にオレイン酸が豊富で、心血管疾患の予防効果が期待されます。また、アボカドオイルにはルテインという眼の健康を保つカロテノイドも含まれており、美容面でも注目されています。
熱にも比較的強いため、炒め物やグリル料理などにも適しています。そのまま使用する場合は、サラダや冷製料理にかけることで、風味豊かな味わいを楽しむことができます。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは、その独特の香りと風味で多くの人々に愛されている油の一種です。中鎖脂肪酸が豊富なため、体内で素早くエネルギーに変換されやすいという特徴を持っています。これにより、他の脂肪よりも体脂肪として蓄えられにくいとされています。
しかし、ココナッツオイルは飽和脂肪酸も高いため、摂り過ぎには注意です。スムージーやオーブンで作る料理に少量加えることで、風味を楽しみながらダイエットをサポートすることができるでしょう。
米油
米油は、米から作られる油であり、ダイエットにおいても良質な油として注目されています。ガンマオリザノールやトコトリエノールなど、抗酸化作用が強い成分を含んでいます。
これらは血中のコレステロールを下げる作用があるため、心臓病のリスクを低減する効果が期待されます。また、米油は高温調理にも適していて、普段の料理に取り入れやすいのも魅力の一つです。
亜麻仁油
亜麻仁油はオメガ3脂肪酸に富んでいて、アルファリノレン酸という成分が含まれているため、体内の炎症を抑える効果があると言われています。また、亜麻仁油はコレステロールの改善にも効果が認められていて、血液を健康な状態に保ってくれます。
亜麻仁油は熱には弱く、高温での調理には不向きな油なので、サラダのドレッシングや料理の仕上げに使用するなど、生で摂取するのがおすすめです。
ごま油
ごま油にはセサミンという抗酸化物質が含まれており、これが新陳代謝を活性化させることにより、脂質の燃焼を促進させる可能性があります。
また、ごま油の香ばしい風味は食事の満足度を高めてくれます。しかし、ごま油はカロリーが高いので、使い過ぎには注意してください。
えごま油
えごま油も、オメガ3脂肪酸が豊富な油として知られています。えごま油をダイエットに取り入れる際には、サプリメントとしての摂取や、食事に少量を加えることがおすすめです。
熱に弱いため加熱調理に向いていないので、生のまま食べるのがベストです。
MCTオイル
MCTオイルは、中鎖脂肪酸を主成分とする油で、身体が吸収しやすく、短時間でエネルギーに変わる性質があります。
MCTオイルは体脂肪の燃焼を助けるために使われることが多いです。ただし、MCTオイルは加熱には向いていないため、コーヒーやスムージーに混ぜて利用しましょう。
油抜きダイエットの正しい方法
ダイエットでしばしば耳にするのが「油抜き」という手法ですが、油も体にとって必要な栄養素であるため、適切な方法での油抜きこそが重要となります。
正しい油抜きの方法を知り、バランスの良い食生活を送りましょう。より効率的なダイエットを目指すためには、ただ単に油を避けるのではなく、賢く油を摂取することが大切です。
油抜きのポイント
全ての油を抜くと食事が味気なくなりがちです。そのため、「いかにして必要な栄養をとりつつ、余分な脂質を減らすか」というバランスが大事になります。
油抜きの方法としては、炒め物をする際に使う油の量を減らす、本記事でご紹介したダイエットに良い油を選ぶ、調理後の料理から見える余分な油をキッチンペーパーなどで拭き取る等が考えられます。
極端な油抜きの落とし穴
ダイエットを成功させたい一心で、極端な油抜きを行う人も少なくありません。しかし、これには大きなリスクが伴います。油分が不足すると、肌トラブルや内臓機能の低下など、健康に必要な脂質が不足し、体の調子が悪くなる可能性があります。
また、食事全体の満足感が得られなくなるため、逆に食べ過ぎてしまったり、ストレスが溜まりやすくなってしまうこともあるでしょう。
必要な油はきちんと摂取し、過剰な油抜きを避けることで、健康的な身体と心を保ちながらダイエットを続けることができるでしょう。
ヘルシーな調理法
これから、ヘルシーな調理法についてお話しします。調理方法を工夫することで、食材の栄養価を最大限に引き出し、健康的な食生活を送ることができます。
揚げ物や高脂肪の調理法に頼らず、美味しさを保ちながらカロリーを抑える方法を学びましょう。
ヘルシーな炒め物
炒め物と聞くと、油をたっぷりと使うイメージが強いですが、油を使わずに水やだしで蒸し炒める方法もあります。この方法は素材のうま味を存分に引き出してくれます。
さらには、テフロン加工されたフライパンを使えば、油の使用量を抑えられます。食材の水分を活用したり、低温でじっくりと炒めたりすることで、素材の甘みや旨みを引き出して、味わい深い料理を作ることができます。
揚げ物の健康的な代替レシピ
揚げ物は油分が多くてダイエットの大敵ですが、オーブンやエアフライヤーを使ってヘルシーに作ることができます。例えば、お肉や野菜をパン粉でコーティングしてオーブンで焼けば、カリカリの食感が楽しめます。焼く前に少し油を回しかけるのも良いです。
エアフライヤーを使えば、外はカリッと中はジューシーな仕上がりになり、いわゆる揚げ物と同じような状態になって、カロリーを大きくカットできます。罪悪感なしにおいしい料理を楽しめるのは嬉しいですね。
油を使わない料理技術
油を全く使わない調理方法では、蒸し料理やロースト、ボイルなどがあります。蒸し料理は食材の栄養素を閉じ込めることができ、素材の味を楽しめます。また、オーブンで焼くのも良い方法です。
さらに、ダッチオーブンという鋳鉄製のなべを使って、ゆっくりと調理するのも素晴らしいアイデアです。火を使わない料理方法としては、野菜をたっぷり使った生食サラダも良いですね。
まとめ
ダイエットにおいて油の摂り方をどうするかは、健康維持と体重管理を両立させる上で非常に重要です。この記事で解説したように、全ての油がダイエットの敵というわけではありません。適切な油を適量摂取することで、必要不可欠な脂肪酸を得られ、身体の機能を正常に保つことができるのです。また、古い油を使うことなく、健康に良いオイルを選ぶことも、ダイエット成功の鍵となります。
ダイエット中は、オリーブオイルやアボカドオイル、そしてココナッツオイルといった良質な不飽和脂肪酸を含む油を選択し、過剰な摂取は避けることが勧められます。また、摂取の際には加熱しすぎないように注視し、油抜きを行う場合も、栄養バランスを崩さない範囲で実施することが重要でしょう。
ダイエットでは油を使ったヘルシーな調理法や、油を使わない料理技術を駆使し、バランスの良い食生活を送ることが求められます。油の摂り過ぎリスクを常に意識しつつ、賢く油を用いることが理想と言えるでしょう。
今回のガイドをご参考に、ダイエット中でも美味しく、かつ体に良い油の摂取方法を見つけて、健康的なライフスタイルを維持していきましょう。すべての油がダイエットに悪いわけではなく、それぞれの油が持つ特徴と効果を理解し、上手に摂り入れていくことが重要なのです。
- この記事の監修者
-
BASISブログ編集部
BASISブログ編集部です!パーソナルトレーニングやダイエットに関する最新トレンドやエリア別のおすすめ店舗、プロテインを独自にリサーチし、ブログを通じて皆さんにお届けします。
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