ダイエットで血糖値が下がる?めまい震えなどの低血糖対策
ダイエットと血糖値とはどう関連しているのか?
糖質制限による低血糖を防ぎつつ、効果的に体重を管理するための食事法とおすすめの食品をご紹介します。
ダイエットを成功へと導く秘訣を見ていきましょう。
ダイエットと血糖値(低血糖)の関係
ダイエットをするときに、食事制限も一緒に行う場合がありますが、その中でも特に糖質を制限することが多いでしょう。
しかし、この糖質制限が血糖値にどのような影響を及ぼすのか、しっかりと理解しておく必要があります。
具体的にお話ししていきます。
ダイエットと血糖値
糖質を制限すると血糖値が下がることは理解している方も多いでしょう。
血糖値が下がりすぎると、脳や筋肉のエネルギー源となるブドウ糖が不足し、低血糖の症状を引き起こします。
ダイエットで健康的に体重を減らしたいならば、血糖値を正常に保つことが重要です。そうするためには、食事のタイミングやバランス、食品の選び方など、慎重な計画が必要となります。
血糖値を急激に上げないような炭水化物を意識して摂ることや、タンパク質と脂質をバランスよく摂ることが大切です。
ダイエットと低血糖
ダイエットによる糖質制限がきっかけで低血糖になることは少なくありません。
糖質の摂取を極端に減らすことで脳や体が必要とするエネルギーが不足し、めまい、震え、倦怠感などの症状が現れる可能性があります。
特に運動しながらダイエットしている場合、エネルギーの消費が増えるので注意が必要です。
糖質制限ダイエットの基本
糖質制限ダイエットの主な目的は、体内での糖の使用を減らし、脂肪の燃焼を促すことにあります。
糖質を制限することで、インスリンの分泌量が減り、それによって体脂肪が燃やされやすい状態を作ることができるのです。
しかし、個人の体質や生活習慣よって適正な方法が変わるので、実践するときは個人差を理解し、しっかりと計画を立てることが重要です。
また、糖質制限は短期間での効果があるかもしれませんが、長期間続けることでの健康への影響も考える必要があります。
エネルギー源としての炭水化物
炭水化物はわたしたちの大事なエネルギー源の一つです。炭水化物には単糖類、二糖類、多糖類の3種類があり、体内でこれらはブドウ糖に分解されてからエネルギーとして使われます。
日常で活動するためにブドウ糖が必要ですが、過剰な糖質摂取は体脂肪として蓄積されることがあります。炭水化物の摂取を無くしてはいけませんが、食べ過ぎには注意しましょう。
糖質制限で起こる糖新生
糖新生(とうしんせい)とは、体の中で糖質が不足した場合に、非糖質のエネルギーから糖を作り出す生体反応のことです。
糖質制限をすると、この糖新生が活発になる場合があります。肝臓や腎臓で行われるこの反応では、主にタンパク質が分解されてブドウ糖が作られるため、極端な糖質制限はタンパク質不足を起こし、筋肉量の低下を招くリスクがあります。
適切な糖質制限には、糖新生に頼ることなく、健康を維持しつつ脂肪燃焼を促進するようなバランスを考えて食事を摂ることが大事です。
低GI食品と血糖値
ダイエットで低血糖に陥らないために、おすすめなのが低GI食品です。
GI値とは、食品を摂取した後の血糖値の上昇スピードを数値化したもので、この値が低い食品は血糖値をゆるやかに上昇させるため、低血糖のリスクを減らすことができます。
炭水化物を完全にカットせずに食事を楽しみつつ、血糖値の管理をしていくことができます。
低GI食品の選び方
低GI食品を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
まず、GI値が55以下の食品を選ぶことが基本ですが、それだけでなく、食物繊維やたんぱく質、脂質がバランス良く含まれているかどうかもチェックしましょう。
これらは血糖値の上昇を穏やかにする作用があり、満腹感を長持ちさせる効果もあります。
そして、全粒穀物や脂肪含量が少ない乳製品、豆類など、栄養価が高い食品を上手に取り入れていくことが重要です。
食品の組み合わせを考えて摂取することで、血糖値を安定させることができます。
低血糖対策におすすめの低GI食品
低血糖の予防に役立つ低GI食品をご紹介していきます。
全粒穀物: 全粒オーツ麦、全粒ライ麦パン、キヌアなどは低GI食品で、ゆっくりと消化されます。
野菜: ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ、トマトなどの非でんぷん質野菜は低GI食品です。
果物: りんご、ベリー類(ブルーベリー、ストロベリー)、オレンジ、梨などの果物は低GIです。
豆類: レンズ豆、ひよこ豆、黒豆などの豆類も低GI食品です。
乳製品: ギリシャヨーグルトや低脂肪ミルクも低GI食品に分類されます。
ナッツと種子: アーモンド、くるみ、チアシード、フラックスシードなどは低GIであり、血糖値の安定に寄与します。
これらの食品がおすすめです。うまく組み合わせることで、低血糖の対策だけでなく、健康的なダイエットのサポートにもなります。
低GI食品のダイエット効果
低GI食品を取り入れることで長い目で見たダイエット効果が期待できます。
血糖値の急激な上昇を避けることで、空腹感や食欲を抑えることができ、食べ過ぎを防ぐことができます。
低GI食品を意識的に取り入れることで、健康的にダイエットを続けることができるでしょう。
おすすめのダイエットメニュー
ここからは、ダイエット中の食生活で取り入れたい、低血糖リスクを考慮したおすすめの食事メニューについて詳しくご紹介します。
ヘルシーレシピ
朝食
ヨーグルトとベリーのパフェ
材料:
- プレーンギリシャヨーグルト 1カップ
- ミックスベリー(ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリー) 1/2カップ
- グラノーラ(低糖) 2大さじ
- チアシード 1小さじ
作り方:
- グラスにギリシャヨーグルトを入れます。
- 上にミックスベリーをのせます。
- グラノーラとチアシードをトッピングします。
- お好みで少量のはちみつをかけても良いです。
昼食
チキンサラダラップ
材料:
- 全粒トルティーヤ 1枚
- グリルチキン(細かく切る) 100g
- ほうれん草 1/2カップ
- トマト(スライス) 1/2個
- アボカド(スライス) 1/4個
- 低脂肪ヨーグルトドレッシング 適量
作り方:
- トルティーヤの上にほうれん草を広げます。
- その上にグリルチキン、トマト、アボカドをのせます。
- ヨーグルトドレッシングをかけて、巻きます。
夕食
レンズ豆と野菜のスープ
材料:
- レンズ豆 1カップ
- にんじん(スライス) 1本
- セロリ(スライス) 1本
- 玉ねぎ(みじん切り) 1個
- トマト缶 1缶
- チキンブロス(無塩) 4カップ
- ほうれん草 1カップ
- オリーブオイル 1大さじ
- 塩、コショウ、ハーブ 適量
作り方:
- 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎ、にんじん、セロリを炒めます。
- レンズ豆、トマト缶、チキンブロスを加え、煮立てます。
- 弱火にして、レンズ豆が柔らかくなるまで煮ます(約20-25分)。
- 最後にほうれん草を加え、塩、コショウ、ハーブで味を調えます。
おやつ
アーモンドとダークチョコレート
材料:
- アーモンド 1/4カップ
- ダークチョコレート 1/2オンス(70%以上カカオ)
これらのレシピは、低GI食品を取り入れながら、栄養バランスも考慮しています。
おすすめの一週間メニュー
月曜日
朝食:
- スピナッチとフェタチーズのオムレツ(ほうれん草、フェタチーズ、卵、オリーブオイル)
昼食:
- レンズ豆とキヌアのサラダ(レンズ豆、キヌア、キュウリ、トマト、赤玉ねぎ、オリーブオイル、レモンジュース、パセリ、塩、コショウ)
夕食:
- タンドリーチキンとカリフラワーライス(タンドリーチキン、カリフラワーライス、ヨーグルトソース)
スナック:
- グリークヨーグルトとハチミツ(ギリシャヨーグルト、ハチミツ、ナッツミックス)
火曜日
朝食:
- 全粒オーツのオートミール(全粒オーツ、低脂肪ミルク、バナナスライス、シナモン)
昼食:
- ひよこ豆サラダ(ひよこ豆、キュウリ、トマト、赤ピーマン、フェタチーズ、オリーブオイル、レモンジュース、塩、コショウ)
夕食:
- グリルサーモンとアスパラガス(グリルサーモン、アスパラガス、オリーブオイル、レモンジュース、塩、コショウ)
スナック:
- りんごスライスとピーナッツバター
水曜日
朝食:
- スムージーボウル(ほうれん草、バナナ、ブルーベリー、アーモンドミルク、チアシード)
昼食:
- レンズ豆カレー(レンズ豆、トマト、玉ねぎ、にんにく、ジンジャー、カレーパウダー、ココナッツミルク、ほうれん草)
夕食:
- 鶏胸肉のグリルと蒸し野菜(鶏胸肉、ブロッコリー、にんじん、カリフラワー、オリーブオイル、ハーブ、塩、コショウ)
スナック:
- ベリーとギリシャヨーグルト
木曜日
朝食:
- 全粒パンとアボカドトースト(全粒パン、アボカド、トマト、塩、コショウ)
昼食:
- クスクスサラダ(クスクス、ひよこ豆、キュウリ、トマト、赤ピーマン、パセリ、オリーブオイル、レモンジュース)
夕食:
- トルティーヤスープ(トマト、チキンブロス、グリルチキン、黒豆、コーン、アボカド、コリアンダー、ライム)
スナック:
- ナッツミックス
金曜日
朝食:
- ベリーとナッツのオーバーナイトオーツ(全粒オーツ、アーモンドミルク、ブルーベリー、アーモンド、チアシード)
昼食:
- タブーレサラダ(キヌア、トマト、キュウリ、パセリ、ミント、オリーブオイル、レモンジュース、塩、コショウ)
夕食:
- 魚の蒸し焼きと緑野菜(白身魚、ブロッコリー、ズッキーニ、オリーブオイル、レモンジュース、塩、コショウ)
スナック:
- スライスしたキュウリとハマス
土曜日
朝食:
- スクランブルエッグと全粒トースト(スクランブルエッグ、全粒パン、アボカド、トマト)
昼食:
- ほうれん草とフェタのサラダ(ほうれん草、フェタチーズ、オリーブ、赤玉ねぎ、トマト、オリーブオイル、バルサミコ酢)
夕食:
- ベジタブルスチュー(ズッキーニ、ナス、パプリカ、トマト、玉ねぎ、にんにく、オリーブオイル、ハーブ、塩、コショウ)
スナック:
- チアプディング(チアシード、アーモンドミルク、バニラエッセンス、ベリー)
日曜日
朝食:
- ベリーとアーモンドのスムージー(ブルーベリー、ストロベリー、バナナ、アーモンドミルク、アーモンドバター)
昼食:
- カプレーゼサラダ(トマト、モッツァレラチーズ、バジル、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩、コショウ)
夕食:
- チキンとキヌアのワンポット(鶏胸肉、キヌア、ブロッコリー、にんじん、玉ねぎ、チキンブロス、ハーブ、塩、コショウ)
スナック:
- オレンジとアーモンド
まとめ
ダイエットを成功させるためには、血糖値のコントロールが非常に重要です。特に糖質制限ダイエットを行う際には、血糖値が急激に下がることがあり、めまいや震えなどの症状が現れることがあります。
この記事では、ダイエットと血糖値の関係、糖質制限ダイエットの基本、低GI食品の活用、ヘルシー食品や食事法の工夫、そして長期的ダイエットと血糖値管理の秘訣について詳しく解説しています。
ダイエットを成功させるには、血糖値のコントロールが不可欠です。低血糖を防ぎ、インスリンの過剰分泌を避けることで、脂肪がたまりにくい体質へと導くことができます。糖質制限により血糖値の急激な上昇を抑え、低GI食品を上手く取り入れて血糖値の急激な下降も防ぎます。さらに、タンパク質を適切に摂ることで、満足感を保ちつつエネルギーを維持し、筋肉量の減少も防止します。
糖質制限ダイエットを行う際には、血糖値を安定させる食事を心がけることが大切です。血糖スパイクを回避する工夫として、食物繊維豊富な食品を摂取する、糖新生に必要な栄養素をバランスよく取り入れる、血糖値の上昇を緩やかにする食品の選択が挙げられます。これにより、インスリンの過剰分泌を抑制し、血糖値の急な上昇と下降を防ぎながらダイエットを進めることができます。
- この記事の監修者
-
BASISブログ編集部
BASISブログ編集部です!パーソナルトレーニングやダイエットに関する最新トレンドやエリア別のおすすめ店舗、プロテインを独自にリサーチし、ブログを通じて皆さんにお届けします。
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